Venice Simplon Orient Express
Venice Simplon Orient Express
あのオリエント急行に乗る!”気持ちが上がる旅” Part-3
さて、翌朝。6時にはスイスのバーゼルに到着です。日の出は7時近くなので、朝靄に包まれたスイスの山並みの風景が徐々に明るくクリアーになっていく様子は、見飽きることがありません。すっかり太陽が顔をだし、真っ青な空が広がること,焼きたてのパンの香りと共にスチュワードが「グッドモーニング!」とやってきます。朝食はキャビンでいただくので、あっという間にキャビンがおやすみモードから、朝食モードに変身。その手際の良さは見ていて思わず感心してしまいます。コンチネンタル・ブレックファストとは言え、焼きたてのパンの盛り合わせ、フルーツカクテル、フレッシュジュース(オレンジ、グレープフルーツ、トマトからチョイス)コーヒー(紅茶かショコラも選べます)でボリューム満点です。乗車時に、キャビンに届けられていたVSOEのオリジナルシャンパンは、スチュワードが冷やしておいてくれているので、優雅にシャンパン・ブレックファストというチョイスもありますよ!
2015年6月19日金曜日
アルプスの雄大な景色を楽しみつつ、この豪華列車の美食体験が再び訪れます。ランチの食堂車は寄せ木細工が美しい「エトワール・ドゥ・ノール」。昼間の車両は、自然光でインテリアの繊細な美しさを詳細にわたり鑑賞できます。美味しいランチを内装の美しさと車窓の風景の美しさと共に味わえるのは何て贅沢なひとときでしょう!ちなみに本日のランチメニューは、牡蠣とホタテのシャンパン・サバイヨンソースがけ、メインは仔牛肉とリコッタチーズ、そしてゴージャスなデザートは、ルバーブのクランチと焼いたイチジクとアーモンドクリーム。フーディー・トラベラーにはたまらない体験でしょう。
豪華なランチが終わり、午後2時過ぎにはVSOEはイタリアのミラノ駅に到着します。イタリア国境を越えると、景色も一変し、オリーブや柑橘系の木が沿線に見られるようになります。そしていよいよ英国式アフタヌーンティーの時間です。夕方には終点ベニスの到着するため、列車の旅最後の食体験。スチュワードがキャビンにお菓子の盛り合わせと紅茶のセットを運んでくれます。「例のVSOEシャンパンと共にシャンパン・アフタヌーンティーがいいな」とスチュワードに伝えたところ、笑顔で「いいアイディアですね」と言い、よく冷えたシャンパンをクーラーに入れて持ってきてくれました。なんとも優雅な午後の過ごし方!でも間もなく下車する時間だと思うとふと寂しい気分に。飛行機だったら「ああ、やっと着く」と安心するところですから、豪華列車の旅は本当に違いますね。もちろん、ベニスでの楽しみも沢山待っていますから、到着が嬉しくもあります。
列車の旅もいよいよ最終章・・・夕靄立ちこめるベニスに渡るリベルタ橋を、遠方のベニスの街明かりに向かってゆっくりとファイナルアプローチ。キャビンに持ち込んだ荷物をまとめ、いよいよ到着。下車したベニスのサンタルチア駅では、2日間丁寧に対応してくれたスチュワード、シェフ、トレインマネージャー、バーマンらが1列に並び、見送ってくれました。素晴らしいサービスに心から感謝し、ぜったい又会いましょうね!と声に出してVSOEを後にしました。1泊2日とはいえ、凝縮された素晴らしい旅でした。移動そのものが素晴らしい体験となる列車の旅、今後もいろいろな土地で楽しみたいと思います。そして・・・究極の豪華列車の旅には無くてはならないプロフェッショナルなスタッフの皆さん、ありがとうございました!!
あのオリエント急行に乗る!”気持ち上がる旅” 完結!
ベニス・シンプロン・オリエント・エクスプレス
Venice Simplon Orient-Express(VSOE)
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