かなり敷居が高いホテルと思いきや、実は地元の人々が気軽にアフタヌーンティーや食事に訪れることも多い、人気のホテルです。ドレスコードもスマート・カジュアルで、いくつかの老舗5スターホテルが禁じているジーンズもOKです。到着後に予約をトライしましたが、ミシュラン3つ星の「レストラン・アラン・デュカス」はもちろん、「チャイナ・タン」(広東料理・・・ロンドンで一番美味しいチャイニーズと評判)も、「ザ・グリル」(モダン英国料理)も完全に満席で、体験できませんでした。ロンドンの人気レストランは早めに予約を入れるコト!せっかく滞在しているのにそのホテルのレストランを利用できないなんて!!今回身を以て学習しました!(>_<)

玄関からホテルの中に足を踏み入れると、正面にも左右にも存在感のあるゴージャスな花が目に飛び込んできます。滅多に見ることができない、正真正銘に豪華で美しい生花のアレンジメントです。そこは、アフタヌーンティーで有名な「プロムナード」。優雅な朝食もプロムナードで。滞在中、東京都知事の桝添さんとスタッフらしき人々10名弱がプロムナードで朝食をとっているところに遭遇しました。ロンドンオリンピックの経験者達に学びに行っている時でした。そうか、日本からのVIPもザ・ドーチェスターに滞在ですね。

アフタヌーンティーの時間は相当数のゲストが来館するため、撮影をしたい私達は、ロビー上の中二階にあたるテラスにてティーセットを用意してもらいました。ここは知る人ぞ知る、人数限定のまさにVIPアフタヌーンティー・セッティング。ワゴンにサンドイッチやケーキを乗せて、サーブされる特別な体験が可能な場所です。ちなみにここのアフタヌーンティーは、1名分が45ポンド(約8,000円)。シャンパン付きで55ポンド(約1万円)優雅なロンドンのひとときを過ごすのに、value for money ではないでしょうか。

ロンドンを代表するホテルの一つ、ザ・ドーチェスターのスイートを紹介しましょう。当ホテル全250室のうち50室以上がスイートで、その室内装飾はすべて異なります。本来そろそろオフシーズンに入る時期(滞在したのは11月初旬)であったにも関わらず、ホテルはほぼ満室で、ドーチェスター・スイートだけ撮影が可能でした。それも午前中にゲストがチェックアウトし、次のゲストが到着するまでの短時間のみ。早速ご紹介しましょう。ドーチェスター・スイートは世界的に有名なデザイナー、アレキサンドラ・シャンパリモーのデザインで、居心地のよいモダンと気持ちをおだやかにさせてくれるシノワズリーのコンビネーションが素敵です。日本人ゲストには全客室で日本茶のセット、歯ブラシも備えています。当然ながら、客室のスリッパはふかふかで履き心地満点なのが見るだけでわかります。スイートの様子は言葉より写真でご紹介するのがベターですね。どうぞご覧ください。

正面玄関から生花がゴージャスに飾られているプロムナードを通り、左手奧に位置する「ザ・バー」は、通りから直接入れる入り口もあり、オシャレなロンドンっこや、観光客にも人気のスポットです。このバーのインテリアは、フィリップ・スタルクの元アプレンティス、自由の女神像の修復や、日本でもハリーウインストンの店舗デザインで知られる、ティエリー・デスポンが手がけたコンテンポラリーなデザインです。まさにオシャレな空間。ここのシグニチャーカクテル2点をご紹介します。 一つ目はエリザベス2世の女王在位50周年を記念して作られた「ハー マジェスティーズ カップ」カラフルなこのカクテルはストロベリーをたっぷり用いたジン、アールグレー、フーバーブ、シャンパンベースのカクテル。もう一つは「シャンパン シマー」。クランベリー、バニラウォッカ、エルダーフラワー・リキュールとシャンパンにゴールドダスト(金粉)を降らせたなんともゴージャスなひと品。30ポンド(2014年11月現在)と少々お高いカクテルですが、お試しの価値がありますよ。




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ザ・ドーチェスター、ロンドン

The Dorchester, London

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